『アナと雪の女王』レット・イット・ゴー Let It Go 分析 という文章を以前書きましたが、今回は、ジャズっぽくする方法について考えてみたいと思います。この曲に限らず、ジャズ・バージョンでカバーしてみたいと思っているかたに、お役に立てればと。

楽器編成をジャズにしてみる

極論ですが、生ピアノとウッドベースと生ドラムのトリオ編成でしたら、ジャズに聞こえます。サックスが入れば言うことなしです。場合によってはピアノのソロでも「ジャズっぽい」と言われるかもしれません。

これは「そもそもジャズとは何か?」という深淵かつ複雑かつ面倒臭い議論に発展してしまう問題なのですが、簡単にまとめますと、ジャズ・ファンの考えるジャズと、一般のかたのイメージするジャズは違うのです。先の編成で演奏すれば、演歌だって童謡だって、ジャズだと言われること請け合いです。駄目ならお洒落なスーツを着て弾きましょう(ファッションが音楽に与える影響をあなどっちゃあいけません)

ビートをジャズにしてみる

ミディアム・テンポのスウィングのリズムにすると、簡単にジャズになります。ただしあんまり格好良くない場合が多いです。無理矢理感が漂ってしまうというか……。そうなってしまうようでしたら、ボサノバとかブラジリアンにすると、クラブ・ジャズっぽくなって、格好良くなります。もちろんバラードも良いですね。個人的にはちょい速めの6/8拍子( ジョン・コルトレーンのMy Favorite Things よりちょい速め)にするのが好きですが、ハマる曲は稀です。

マイナー・キーに変えてみる

メジャー・キーから同主調のマイナー・キーに変えると、当然、暗くなり、何となく深みが出て、ジャズっぽくなります。いつも成功するとは限りませんが、簡単かつ効果の大きいやり方です。

9を加えてみる

さて、ここからが本題です。『アナと雪の女王』の原曲は、ソロピアノのバラードで始まりますし、最初のほうはマイナー・キーですし、(スーツさえ着れば)すでにもうジャズっぽいです。でも、まだ何かが足りないと思われたかた! それはテンションです。

テンションとは、9, 11, 13のことです。シャープがついたりフラットが付いたりもします。

テンション一覧 【 b9, 9, #9,  11, #11,   b13, 13 】 全7種類  ←これ暗記必須

初心者のかたは、9だけ使えば十分です。今まで弾いていたコードに9(ルートの全音上)を加えるんです。弾いてみて、なんかヘンじゃね? と感じたらb9(ルートの半音上)に変えてみて下さい。大抵これで上手くいきます。

もし7が入っていなければ、ついでに加えましょう。maj7(ルートの半音下)かm7(ルートの全音下)、それでもダメならmaj6(ルートの1音半下)です。

音数が増えてきて、押さえにくくなってくるので、ルートは左手に任せて、省きます。こんな感じ。

letitgojazztension

もちろん、他にも気に入った音があれば、加えたり変えたりして構いません。音楽理論の裏付けは後回しで。まずはアレンジを完成させましょう!

【まとめ】色々と試して、ジャズっぽさが足りないと思ったときは、テンションを加えよう。まずは9から。