アメリカのポストモダン文学を代表する、ノーベル文学賞候補の常連作家トマス・ピンチョンが書いた『重力の虹』は、あまりの長大さと難解さゆえに、やれ「アメリカの大学生が『読んだフリ』をする小説ランキング1位に選ばれた」だの、「全米図書賞を受賞したが、実は審査員は誰も読み終えていなかった」だの、数々の伝説を持ついわくつきの本ですが(ピンチョンからして覆面作家だしね)、僕も1年かけてなんとか読み終えることが出来ました。

この本の読みにくさは、ちゃんとしたストーリーの本筋があるくせに、わざと意地悪く、迂回し、脈絡の無いエピソードの羅列を装っているところにあると思います(これこそがポストモダン文学の神髄なんでしょうかね?)。面白エピソードの無関係な集合体だと思って読めば、それなりに気がラクなのでしょうが、実はお話しの重要部分が隠れていたりするので、気が抜けないったらありゃしない。

幾度となく「今読んでいるここって、そもそも、何について書いてあるの?」と混乱させられたため、僕は、章ごとに「一言要約」をボールペンで書き込みながら読み進めることにしました(一言ではすまなかったところばかりですが……)。

これを公開しようと思います。研究者でもなんでもない、一介の素人のメモですので、間違いだらけだとは思うのですが……。挫折してしまいそうな人に少しでも役立てればと思います。

重力の虹 GRAVITY’S RAINBOW
トマス・ピンチョン Thomas Pynchon(著者)
越川芳明, 佐伯泰樹, 植野達郎, 幡山秀明(訳者)
1993年3月25日、7月20日 初版第1刷発行
国書刊行会

<以下、ネタバレ注意>

第一巻

【1 ゼロを超えて】

  • 1−1(p.13)<疎開>する避難民。<海賊>プレンティスとバナナ。ドイツ製新型ロケット。
  • 1−2(p.18)雇主から<海賊>への電話、ロケットで届いた指令。他人の空想を肩代わりする<海賊>の能力。
  • 1−3(p.29)女の名前が記されたスロースロップの地図をスパイするテディ・ブロート。
  • 1−4(p.33)ロケットに積まれた書類を受け取る<海賊>。V爆弾<爆撃>の調査に乗り出すスロースロップ。スロースロップの祖先。
  • 1−5(p.45)降霊会。<組織>が力を入れている<黒い翼作戦>。<海賊>とスコーピア・モスムーンの浮気。ロジャー・メキシコとジェシカ・スワンレイクの浮気。
  • 1−6(p.56)ポインツマンに会いに行く、ロジャー・メキシコとジェシカ・スワンレイク。
  • 1−7(p.62)ロケットの爆発地点で犬をつかまえようとする、ポインツマンとロジャー・メキシコ。<本>の所有者ケヴィン・スペクトロ。
  • 1−8(p.68)ケヴィン・スペクトロとポインツマンの、スロースロップについての会話。蛸のグリゴリ。
  • 1−9(p.76)ロジャー・メキシコとジェシカ・スワンレイク。ロジャーの語る統計学。
  • 1−10(p.85)ケノーシャ・キッド。ハーモニカをトイレに落とし、追いかけるスロースロップ。黒人にケツの穴を狙われるスロースロップ。
  • 1−11(p.99)<海賊>が精子で暗号解読。
  • 1−12(p.100)<黒い翼作戦>。ヘレロ族。<黒の軍団>。<ホワイト・ヴィジテーション>。
  • 1−13(p.114)ラスロ・ヤンフ博士の「幼児タイローン」(スロースロップ)への勃起反射実験。ポインツマンとロジャー・メキシコの議論。
  • 1−14(p.126)カティエとブリセロとゴットフリートのSMプレイ<かまど>。アフリカ人青年に「エンツィアーン」と名付けるブリセロ。姿を消すカティエ。カティエと<海賊>とオズビー・フィール。カティエの先祖フランスのドードー鳥殺し。フォン・ゲルの記録フィルム。
  • 1−15(p.154)解放されたスロースロップが街で出会う女。イギリスの不味いおかし。ロケットの爆発とスロースロップの勃起。
  • 1−16(p.162)ロジャーとジェシカのセックス。教会、聖歌隊。
  • 1−17(p.183)ポインツマンの独白。スペクトロ博士が爆撃で死亡。<ホワイト・ヴィジテーション>での降霊会。<本>。
  • 1−18(p.194)キャロル・イヴェンターの霊媒の才能。支配霊ペーター・ザクサ。<外のレベル>。ロナルド・チェリコークが<天使>を調査。ペーター・ザクサのレニ・ペクラーに対する愛情。
  • 1−19(p.206)フランツを捨て家を出たレニ・ペクラーとイルゼ。ルディ、ヴァーニャ、レベッカのみだらな議論、レニと再会し恋に落ちるリヒャルト・ヒルシュ。フランツがクルト・モンダウゲンと再開しロケットに目覚めた過去。IGファルベン。
  • 1−20(p.223)モーディ・チャイクスにくわえられるポインツマン。「V爆弾はおれのところに落ちてくる」というトーマス・グウェンヒドウィのパラノイア。
  • 1−21(p.232)ロジャーと娘達が見にいった劇場の前にロケットが落ちる。いるはずのない父親キースの存在を感じるピネロピ。ロジャーのジェシカへの想い。

【2 カジノ・ヘルマン・ゲーリングの賜暇】

  • 2−1(p.239)スロースロップと<早駆け>マッカー=マフィックとテディ・ブロートの3人が女の子たちをナンパ。巨大蛸に襲われたカティエを助ける。
  • 2−2(p.249)ポルキェヴィッチ博士。カティエに誘われるスロースロップ。ブロートを疑うスロースロップ。スロースロップとカティエのセックス。スロースロップの服と許可証、身分証が盗まれる。<早駆け>がいなくなる。カティエのところに戻る。
  • 2−3(p.270)ドッドソン=トラックとスロースロップの出会い。学習時間中に勃起するスロースロップ、それを記録するドッドソン=トラック。酒を飲むゲーム「プリンス」。ドッドソン=トラックの泣きごと。ペーター・ザクサ、フランツ・ペクラー、レニー・ペクラー。スロースロップに勃起のことを教えるドッドソン=トラック。
  • 2−4(p.298)ポインツマンたちの会議。シルヴァーネイルの妄想。プディング准将と<夜の女王>のスカトロプレイ。
  • 2−5(p.311)ローランド・フェルズパスの<制御力>に関する意見を夢想するスロースロップ。スロースロップに教えるヒラリー・バウンス。シェル石油を疑うスロースロップ。部品リストを疑うスロースロップ。女を使って、パーティーの最中、テレタイプの返事を盗むスロースロップ。
  • 2−6(p.322)ドタバタパーティー。ヒラリー・バウンスとミシェルは二人でどこかに消える。戦車を止めてラウールに感謝されるスロースロップ。ワックスウィングがスロースロップに接近、ニースの友達の名刺とズートスーツを渡す。
  • 2−7(p.328)<イミポレックスG>。シェルとロケットの不可解なつながり。マッカー=マフィックの死。ニースに行き、イアン・スカッフリングを名乗るスロースロップ。チューリッヒに行くスロースロップ。セミャーヴィンからの情報でカフェを見張るスロースロップ。マリオ・シュヴァイターから、ラスロ・ヤンフの死を聞かされるスロースロップ。スカリドッシを手伝って得た金でシュヴァイターから情報を買うスロースロップ。
  • 2−8(p.354)ポインツマン。スロースロップを見失ってから一ヶ月。スピードとパードゥ。メンバーの離脱。『キング・コング』研究。おかしくなっていくポインツマン。

【3 <ゾーン>にて】

  • 3−1(p.369)<ゾーン>へとやってきたスロースロップ。スロースロップは父に売られていた。ライル・ブランド。ラスロ・ヤンフ。イミポレックスGの匂い。列車で乗り合わせたマーヴィ少佐。ドイツ黒人のロケット隊。マーヴィーを列車から投げ飛ばすエンツィアーン。ゲリーと寝て情報を売るスロースロップ。チチェーリン。ナンバー00000ロケット。<黒の装置>(<S装置>)。
  • 3−2(p.386)ロケット工場に入るスロースロップ。マーヴィ少佐に見つかって逃げるスロースロップ。それを助けるグリンプフ。ツヴィッター。
  • 3−3(p.409)<黒の軍団>と指導者エンツィアーン。<抜け殻派>オンビンディとの会話。ドミヌス・ブリセロ(ヴァイスマン)の保護。エンツィアーンの異母兄弟チチェーリン。
  • 3−4(p.426)ブロッケン山頂にいるスロースロップと見習い魔女ゲリー。スロースロップの先祖の魔女エイミー・スプルー。<黒の軍団>の尋問。気球狂シュノルプ。ベルリンではなく、ソヴィエトの<ゾーン>へとむかうスロースロップとシュノルプの気球。マーヴィの偵察機にパイを投げる。
  • 3−5(p.435)ロシアの<ゾーン>。チチェーリン。キルギス人。ザキプ・クーラン。<赤テント学校>でアルファベットを教えていた。馬のスネイク。ヴィンペに近付いて中央アジア送りになるチチェーリン。アヘン戦争の犠牲者チュー・ピアン。チチェーリンとチュー・ピアンはアヘン仲間、ヴィンペは売人。船を抜け出しヘレロ族の女と子供を作ったチチェーリンの父。文字の委員会でのチチェーリンとブロバジアンの争い。アティス(歌合戦)を書きとめるチチェーリン。<キルギスの光>。
  • 3−6(p.462)腹をこわしたスロースロップ(ロケットマン)。(過去)エンツィアーンとの再会、<五つのゼロ>のロケット部品を探している<黒の軍団>。<ゾイレ>との出会い。<船乗り>ボーディンとの出会い。ポツダムで大麻を手に入れることに。
  • 3−7(p.477)ポツダムに潜入し、ハシシを手に入れるスロースロップ。<ロケットマン>の衣装。<跳ね駒シュプリンガー>の情報。スロースロップの通行証に記された名前は「マックス・シュレプツィヒ」。実はつけられていて捕まってしまうスロースロップ。

第二巻

【3 <ゾーンにて>(承前)】

  • 3−8(p.11)ハイジャックされたUボート。スカリドッシがワックスウィング、フォン・ゲル(<跳ね駒>)に出会う。フォン・ゲルが作りたがっている映画『マルティン・フィエロ』。自分の映画が<黒の軍団>を生み出したと信じるフォン・ゲル。時間調整作用をもつドラッグ、オウナイリン。米艦バッダス号のレーダーがとらえた北アフリカ人の死体。
  • 3−9(p.19)スロースロップを尋問したチチェーリン。
  • 3−10(p.21)女優グレタ・エルトマン(マルゲリータ・エルトマン)とスロースロップの出会い、セックス。グレタ・エルトマンが主演しフォン・ゲルが監督した『悪夢』の相手役の名前は、スロースロップの今の偽名マックス・シュレプツィヒ。『悪夢』撮影中にビアンカを受胎。
  • 3−11(p.28)『悪夢』を観た夜に妻レニを受胎させたフランツ・ペクラー。ロケット開発。レニに去られる。ヘレロ族と生活した同僚のクルト・モンダウゲン。ケクレ。ドーラ収容所から年に一度ペクラーのもとに来る娘イルゼ。イルゼだと確信できないペクラー、近親相姦。ツヴェルフキンダー。ペクラー不在時の爆撃。裏で糸を引くヴァイスマン、すべては00000号ロケット<黒の装置>のためだった。ドイツ敗戦後にドーラ収容所を見るペクラー、ひどい惨状、イルゼもレニもいない。
  • 3−12(p.70)グレタ・エルトマンに小屋へ連れてこられるスロースロップ。ハシシを渡すため独りでゾイレを探しに行くスロースロップ。チェスのナイト(=跳ね駒)に入ったゾイレからの伝言。ゾイレに会う。<跳ね駒>がにせ金作りを中止し、百万マルクを受け取れなくなるスロースロップ。一万ポンドで<黒の装置>を手に入れるよう<跳ね駒>に頼んでやるというゾイレ。トゥルーディとスロースロップの鼻のセックス。作曲家グスタフとゾイレの音楽についての議論。スロースロップがマルゲリータの家へ戻ると「やられた」と泣きわめかれる。自分をIG社へ売ったことについて父を責めるスロースロップの夢。 ※誤訳らしきものを発見しました。p.82「属音トウニックから主音ドミナントへ」とありますが逆です。「トニック=主音、ドミナント=属音」です。
  • 3−13(p.87)<黒の軍団>の船、戦艦リックジヒツロス号。アハトファーデンの回想。エンツィアーンから尋問され、クラウス・ネリッシュ(=<シュペリ>)の名前を言ってしまうアハトファーデン。解放されるアハトファーデン。
  • 3−14(p.97)バッド・カルマでのマルゲリータとスロースロップ。黒い服の女。娘ビアンカ達の乗る船アヌビス号を見つけ乗り込む二人。マルゲリータの夫ミクロス・タナツの話、ロケット落下とブリセロの先祖返り、タナツの勃起。スパンキングされるビアンカ、乱交パーティー。
  • 3−15(p.110)スロースロップとビアンカのセックス。ビアンカのまなざしから回想するスロースロップ。
  • 3−16(p.116)モリツリ少尉の話。「自分にユダヤ人の血が混じっている」という妄想にとりつかれたマルゲリータは、バッド・カルマでユダヤ人の少年を次々と殺していた。<かれら>を恐れるマルゲリータ。
  • 3−17(p.127)マルゲリータが自身の話をスロースロップに語る。ブリセロを中心とする『城』での名士たちの会合、<S装置>、<イミポレックス>。
  • 3−18(p.134)アヌビス号の描写。<イミポレックス的なもの>を追いかけるように仕向けられている自分をふりかえるスロースロップ。いなくなったビアンカを見かけた(ような気がする)スロースロップ。アヌビス号から落ち、船から離れるスロースロップ。
  • 3−19(p.138)グナープ夫人と、その息子オットーの密輸船に助けられるスロースロップ。スヴィーネミュンデに到着。<跳ね駒シュプリンガー>に会うスロースロップ、彼はマルゲリータの映画を撮ったゲルハルト・フォン・ゲルだった。ネリッシュが一行に加わる。ペーネミュンデへ向かう船。ジダーエフ少佐がペーネミュンデで<跳ね駒>を逮捕、ネリッシュと一緒に彼を助けることになるスロースロップ。オットーの語る<母親の策略>。
  • 3−20(p.154)捕らわれた<跳ね駒>を救出するスロースロップ達。薬を飲まされ、情報を引き出されていた<跳ね駒>。ソヴィエト軍をくいとめるため、一人残り、自分をジョン・ディリンジャーになぞらえるリネッシュ。
  • 3−21(p.169)エンツィアーンとオンビンディの対立。エンツィアーン派のクリスティアーンの妹マリアが襲われる。マリアの夫パーヴェルに皆で会いに行く。合成ガソリンでラリっているパーヴェルから、セント・パウリの名を聞き出す。エンツィアーンをなぐるクリスティアーン。
  • 3−22(p.177)「包み」を取ってくるよう、スロースロップに命令する<跳ね駒>。アヌビス号を襲う、グナープ夫人の船。「包み」を見つけるスロースロップ。<跳ね駒>たちと別れるスロースロップ。
  • 3−23(p.185)人気のない<ホワイト・ヴィジテーション>でフィルムを観るカティエ。フィルムは暗号。<ホワイト・ヴィジテーション>を去り、オズビー・フィールと合流するカティエ。
  • 3−24(p.190)ビーヴァーボード=ロウと呼ばれる部屋。<海賊>ジェフリー・プレンティス。カティエ。神父の説教。サミー・ヒルバート=スピース。ゲルハルト・フォン・ゲル。セント・ジャスト・グロスアウト。サー・スティーヴン・ドッドソン=トラック。ジェレマイア・(<慈悲深いマーシフル>)エヴァンズ。二重スパイ。スコーピア・モスムーン。クライヴ・モスムーン。
  • 3−25(p.206)<民族>の移動。ひとりで歩き続けるスロースロップ。<早駆け>マッカー=マフィックの亡霊。ウルズラという名前のレミングを探し続けるルートヴィヒ。ウィリアム・スロースロップの亡霊、彼は昔、書いた本がもとでマサチューセッツを追放された。デュエイン・マーヴィ少佐に会ってしまう。
  • 3−26(p.217)デュエイン・マーヴィとブラッディ・チクリッツに捕まるスロースロップ。<黒の軍団>のところへ行き、エンツィアーンとアンドレアス・オルカンベに<S装置>のことを話すスロースロップ。マンダラ。
  • 3−27(p.225)チチェーリンに捕らえられ、麻酔で眠らされたネリッシュ。チチェーリン、マーヴィ少佐、チクリッツの会話。
  • 3−28(p.229)クックスハーフェンで、祭典のために、<豚のヒーロー>プレハヅンガに扮するスロースロップ。ブラックマーケットを取り締まる警官から人々を守ろうとするスロースロップ。脱走兵だと思われたスロースロップに令状が出る。17歳の娘の手引で町を出るスロースロップ。豚のフリーダに連れられて「ツヴェルフキンダー」に来るスロースロップ、そこにはペクラーがいる。ペクラーと<S装置><イミポレックスG>の話をするスロースロップ。
  • 3−29(p.242)映画俳優ルドルフ・クライン=ロッゲに憧れるペクラー。『メトロポリス』。ドクトル・マブゼ。『死滅の谷』。ラスロ・ヤンフ。
  • 3−30(p.246)大金持ちの実業家ライル・ブランド。フリーメーソン。アルフォンソ・トレーシーが大量のこわれたピンボールマシンをライル・ブランドに見せる。スロースロップ青年を見張るライル・ブランド。ピンボールマシンのほとんどを直してしまうベルト・フィーベル。フリーメーソンの陰謀説。フリーメーソンに入り、自らの肉体を抜け出すライル・ブランド。
  • 3−31(p.260)ドクター・ムファージ。ドクター・スポンツーン。ワイヴァーン将軍。<船乗り>ボーディン。アヴェリ・パーフル。セント・ジョン・ブラッデリ。アルバート・クリプトン。バードベリ。スロースロップを追うMPから逃げる一行。パーフルとブラッデリの三叉の鉾の試合。赤十字の娘シャーリーを誘拐。プッツィの店に到着。娼婦と寝るマーヴィ少佐。豚の仮面を付けたがために、スロースロップと間違われ、睾丸を切り取られてしまうマーヴィ少佐。
  • 3−32(p.284)ヴァイスマンの砲兵隊を追うチチェーリン。ムラヴェンコに会うチチェーリン。アルゼンチンの無政府主義者たち、エル・ニャート、フェリペ、グラシエラ・イマゴ・ポルタレス、ベラウステギ、スカリドッシ。軍用犬に乗っ取られた村。クライヴ・モスムーンとサー・マーカス・スキャモニーの会話。

【4 反勢力】

  • 4−1(p.297)ハイジャックしたP47機上の<海賊>プレンティス。<ゾイレ>の家にいるスロースロップ。
  • 4−2(p.306)ロジャー・メキシコと、元恋人のジェシカ・スワンレイク。スロースロップを気にかけるロジャー・メキシコ。ミルトン・グローミングとロジャー・メキシコ。<第12宮>に到着するロジャー・メキシコ。ゲーザ・ロージャヴェルジ。ロジャー・メキシコに眼鏡を壊される秘書のミュラー=ホーホレーベン。モスムーンのオフィスにいるポインツマンの前で放尿するロジャー・メキシコ。ねぐらに戻るロジャー・メキシコ。<海賊>。ミルトン・グローミング。ジャン・オテュイユンブー。オズビー・フィール。サー・スティーヴン・ドッドソン=トラック。ノーラ・ドッドソン=トラック。トーマス・グウェンヒドウィ。
  • 4−3(p.324)大佐の髪を切るエディ・ペンシーロ。電球のクランクを回すパディ・マゴニグル。ハッピーヴィルに関する会話、スキッピー、ミスター・インフォメーション、ラスロ・ヤンフが作ったロボット。不滅の電球バイロンの物語、<赤ん坊電球天国>、<グリッド>と<フォイボス>、全世界の電球を組織するという夢物語。
  • 4−4(p.343)エンツィアーンに会いに行くカティエ、ブリセロ(ヴァイスマン)とスロースロップについて話す二人。
  • 4−5(p.354)アヌビス号から放り出されたタナツを助けた葬儀屋。雷に直撃される実験。ドーラ強制収容所を出たホモセクシュアルたちの町、ナチをまねた組織、囚人長はブリセロ(ヴァイスマン)、不在の彼を待つホモセクシュアルたち。ガス製造工場へ行くタナツ。たとえばの話、難民となるタナツ。<黒の軍団>に<ツチ豚の穴>へ連れ込まれるタナツ、情報ブリーフィング。ゴットフリートとビアンカは同一人物という気がしてくるタナツ。
  • 4−6(p.368)ロケット都市。<光り輝く時>を捜しに行けとのメモを受けとる子供時代のスロースロップ。救出隊メンバー<奇跡のマートル>とマクシミリアン。機械仕掛けのチェスプレイヤー、マルセル。誰かがスロースロップを冷蔵庫に閉じ込め、バナナを置く。観客、劇場。女装趣味の男性用トイレ。Uボートを乗っ取ったスカリドッシに会おうとするスロースロップ。長いアンテナの管理者ローア。両親のことを考えるスロースロップ。スロースロップの母ナラインの書いたケネディ大使(ジョー)への手紙。ジャック。ホーガン。英語のあら捜しをする<ゾイレ>。ミンネがウムラウトを発音出来なかったエピソード。ロッシーニのカデンツァを弾く<ゾイレ>、それへの反歌を歌う<船乗り>ボーディン。麻薬常習者であふれる<ゾイレ>のアパート”デア・プラッツ”。「シャイノーラのたれるクソ」という言い回しについてたずねる<ゾイレ>。ハーヴァードでのマルコムとジャック・ケネディと<永遠不滅の電球>とスロースロップ。伝言にしたがって女装趣味専用トイレに来るスロースロップ。猿に手渡されたナトリウム爆弾が爆発。カミカゼ特攻隊員タケシとイチゾウ。気の狂ったレーダー技師ケノショーおやじ。スロースロップの見る街路の風景。空から姿を現す聖母マリア。<かれら>が水を止めトイレが使用不能に。<音伝達のエーテル>の作用できわめて狭い場所で太陽の轟音が止む。ケノーシャ・キッド。ホッチキス銃で誤ってタケシを撃ちそうになるイチゾウ。ジェイムズ・ジェローが保管していた溶かしたホッチキス銃。タイローン・スロースロップと父との会話。<機械>につながれるタイローン。プラスティックにより勃起性を獲得した<イミポレックスG>。
  • 4−7(p.403)とうとうひとりになったチチェーリン。ヴィンペとチチェーリンの議論。オウナイリンに特有な幻覚作用。リーポフとチチェーリン(ヴァスラフ)の対話。なぜエンツィアーンを追ったのかを問うリーポフ。
  • 4−8(p.410)<肥大乳飲み豚亭>会議、ロジャー・メキシコ他4人。ロジャー・メキシコとジェレミーの会話。巨大なゴムのペニスを持った道化、ロジャー・メキシコと<船乗り>ボーディンのひっぱたき合い。ジェシカに捨てられるロジャー・メキシコ。クルップ社のステファン・ウトガルサロキ家のパーティー。ハイドンの作品(カズー)。信天翁アルバトロス。バーベキュー。料理の下品なダジャレ。
  • 4−9(p.425)チチェーリンに恋するゲリー・トリッピング。<死>についてのブリセロの語り。死にゆくブリセロに対するゴットフリートの想い。
  • 4−10(p.434)エンツィアーンの新しいロケット00001号。エンツィアーンとクリスティアーン(とカティエ)の会話。ドイツ軍の<死の鏡>。デブの少年ルートヴィヒと、彼がやっと見つけたレミング、ウルズラ。白人に仲間を殺されるエンツィアーン。オンビンディに見つかるエンツィアーン。
  • 4−11(p.446)小川の橋の落書き。呪文によりチチェーリンと結ばれるゲリー。チチェーリンとエンツィアーンが出会うが、互いに気付かない。
  • 4−12(p.448)内部がラウンジになっているエレヴェーター。リューベック・ヒトラー少年合唱団。タナツのSM論。ロケット00001号の各部が集結。スロースロップの組み立てと、解体。ラスロ・ヤンフは存在しなかった? <反勢力>のスポークスマンのインタヴュー。ジョン・ディリンジャーの血が染み込んだ布をスロースロップに渡すボーディン。ザバーエフが開いている集会。スロースロップと少女マージョリー。占領下の兵士たち。カズーでハシシを吸う。不死の電球バイロンがカズーの代用に。ゲルハルト・フォン・ゲルの未完成の映画『新しい麻薬』。ヴァイスマン(ドミヌス・ブリセロ)のタロットカード。ヒースの原野。最後の馬。ユダヤ経典。イサクが見た神の玉座。00000号に白いレースの死装束を着たゴットフリートをつめ込むヴァイスマン。ゴットフリートがつめ込まれたロケットの内部。遅すぎたサー・デニス・ネイランド・スミス。引退しないヒーローたち。引退したポインツマン。カバリストのスポークスマン、スティーヴ・エーデルマン。ロケットのカウントダウンには<生命の樹>が隠されている。ロケットの中にいるゴットフリート。<イミポレックス>の匂いになつかしさを感じる。映画館の支配人リチャード・M・ズラッブ。ハーモニカの無責任な使用。要注意リストにある和音進行をやったスティーヴ・エーデルマン。フリークたちが群がってくるフリーウェイ(ステレオ装置)。出発するブリセロのロケット。無理矢理乗せられたゴットフリート。上昇するロケットの中で死にゆくゴットフリート。映画館の上に落ちるロケット。