小説の読書記録(随時更新)

この記事は約11分で読めます。

評論家の呉智英氏によると、本というものは、500冊読むごとに読書の“段位”が昇段し、読むスピードが速くなっていくそうですが、これまでの人生であまり小説を読んでこなかった僕は、とにかく読むのが遅いです。『罪と罰』をはじめ、若い頃に挫折した小説は数知れず。「まあ、いつか、死ぬまでには読むでしょ」とフワフワした気持ちでいたのですが、「いつか」などという時は無いと30歳のころに気付き、甘ちゃんな考えを捨て、計画的に小説を読むことを始めました。

これは、その読書記録です。

 

死ぬまでに読んでおきたかった長編小説

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』……2003年7月?日〜2003年11?月?日(?で読了)
チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』……2004年10月?日〜2004年12月28日(?で読了)
トルストイ『戦争と平和』……2005年2月?日〜2005年8月10日(半年で読了)
埴谷雄高『死霊』……2005年8月10日〜2005年10月29日(3ヶ月で読了)
トーマス・マン『魔の山』……2005年10月29日〜2006年1月18日(2ヶ月半で読了)
ロマン・ローラン『ジャン・クリストフ』……2006年1月18日〜2006年5月3日(3ヶ月半で読了)
メルヴィル『白鯨』……2006年5月4日〜2006年5月13日(10日で読了)
スタンダール『赤と黒』……2006年5月13日〜200?年?月?日(?で読了)
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』……2007年1月3日〜2008年4月7日(1年3ヶ月で読了)
三島由紀夫『豊饒の海』……200?年?月?日〜2008年5月24日(?で読了)
ドストエフスキー『罪と罰』……2008年5月24日〜2008年6月8日(半月で読了)
トマス・ピンチョン『重力の虹』……2013年5月8日〜2014年5月28日(1年強で読了)
G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』……2015年7月21日〜2015年12月25日(5ヶ月で読了)
トルストイ『アンナ・カレーニナ』……2016年4月20日〜2016年8月30日(4ヶ月で読了)
ドストエフスキー『白痴』……2018年2月22日〜2018年6月15日(4ヶ月で読了)
ドストエフスキー『悪霊』……2018年6月15日〜2018年8月6日(2ヶ月で読了)
ドストエフスキー『未成年』……2018年8月6日〜2018年11月6日(3ヶ月で読了)
セルバンテス『ドン・キホーテ』……2018年11月7日〜2019年3月25日(4ヶ月半で読了)
ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』……2019年3月26日〜2019年11月19日(8ヶ月で読了)
ダン・シモンズ『ハイペリオン』四部作……2020年3月20日〜2020年11月12日(8ヶ月で読了)

 

テーマを決めて10冊ずつ小説を読む

第一弾 積ん読の片付けその一

2008年08月20日~2008年08月27日(1週間で読了)
ソール・ベロー『ソール・ベロー短編集』
野中柊『ジャンピング☆ベイビー』
小手鞠るい『欲しいのは、あなただけ』
乙一『きみにしか聞こえない CALLING YOU』
あさのあつこ『バッテリー』
ジャン=フィリップ・トゥーサン『浴室』
アゴタ・クリストフ『どちらでもいい』
日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』
綿矢りさ『蹴りたい背中』
山田詠美『ぼくは勉強ができない』

第二弾 積ん読の片付けその二


2008年08月27日~2009年02月11日(5ヶ月半で読了)
M・デュラス『愛人ラマン』
嶽本野ばら『エミリー』
乙一『GOTH 夜の章』
乙一『GOTH 僕の章』
ツルゲーネフ『はつ恋』
ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』
ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
レイモンド・カーヴァー『夜になると鮭は・・・・』
R・ブローディガン『バビロンを夢見て』
片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』

第三弾 ライトノベル


2009年02月11日~2009年04月21日(2ヶ月半で読了)
田中ロミオ『人類は衰退しました』
賀東招二『戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! 』
葵せきな『生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉』
中村うさぎ『極道(ゴクドー)くん漫遊記』
時雨沢恵一『キノの旅―The beautiful world』
高橋弥七郎『灼眼のシャナ』
上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』
火浦功『大熱血。―未来放浪ガルディーン〈1〉』
押井守『Avalon 灰色の貴婦人』
西尾維新『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』

第四弾 SFその一

2009年05月29日~2009年11月20日(半年で読了)
アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』
スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』
ブライアン W.オールディス『地球の長い午後』
ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』
光瀬龍『百億の昼と千億の夜』
J・G・バラード『結晶世界』
トム・ゴドウィン他『冷たい方程式』
アーサー・C. クラーク『2001年宇宙の旅』
ロバート・A・ハインライン『時の門』
ダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』

第五弾 SFその二

2009年11月20日~2010年5月25日(半年で読了)
ロバート・A・ハインライン『人形つかい』
バリントン・J・ベイリー『時間衝突』
オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム』
アルフレッド・ベスター『分解された男』
レイ・ブラッドベリ『火星年代記』
アイザック・アシモフ『われはロボット』
フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』
冲方丁『マルドゥック・スクランブル』
山本弘『シュレディンガーのチョコパフェ』
機本伸司『神様のパズル』

第六弾 ジャズ小説

2010年5月25日~2011年2月5日(8ヶ月で読了)
落合恵子『A列車で行こう』
田中啓文『落下する緑 永見緋太郎の事件簿』
立松和平『今も時だ・ブリキの北回帰線』
今野敏『怪物が街にやってくる』
コルタサル『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』
奥泉光『鳥類学者のファンタジア』
石原慎太郎『ファンキー・ジャンプ』(新潮文庫『完全な遊戯』に収録)
山下洋輔『ドバラダ門』
筒井康隆『ジャズ小説』
ナット・ヘントフ『ジャズ・カントリー』

第七弾 叙述トリックもの

2011年2月5日~2011年4月23日(2ヶ月半で読了)
殊能将之『ハサミ男』
小泉喜美子『弁護側の証人』
乾くるみ『イニシエーション・ラブ』
歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
道尾秀介『向日葵の咲かない夏』
アガサ・クリスティ『アクロイド殺害事件』
貫井徳郎『慟哭』
我孫子武丸『殺戮に至る病』
綾辻行人『十角館の殺人』
折原一『倒錯のロンド』

第八弾 ミステリー

2011年4月23日~2012年4月7日(1年で読了)
小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
中井英夫『虚無への供物』
竹本健治『匣の中の失楽』
G・K・チェスタトン『ブラウン神父の童心』
ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』
S・S・ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』
エラリー・クイーン『Yの悲劇 』
有栖川有栖『双頭の悪魔』
島田荘司『占星術殺人事件』
笠井潔『バイバイ、エンジェル』

第九弾 アメリカ文学

2012年4月7日~2014年6月12日(2年2ヶ月で読了)
アーネスト・ヘミングウェイ『武器よさらば』
ウィリアム・フォークナー『八月の光』
フィリップ・ロス『さようなら コロンバス』
ドナルド・バーセルミ『雪白姫』
チャールズ・ブコウスキー『町でいちばんの美女』
トマス・ピンチョン『重力の虹』……※「長編小説」の項目にも重複記載
ジェイ・マキナニー『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』
ブレット・イーストン・エリス『レス・ザン・ゼロ』
スティーヴン・キング『IT』
ポール・オースター『ムーン・パレス』

第十弾 日本文学

2014年6月13日~2015年2月14日(8ヶ月で読了)
田山花袋『蒲団』
夏目漱石『こころ』
武者小路実篤『友情』
川端康成『雪国』
坂口安吾『白痴』
森茉莉『甘い蜜の部屋』
中上健次『枯木灘』
井上ひさし『吉里吉里人』
町田康『告白』
伊藤計劃『虐殺器官』

第十一弾 ノンジャンル

2015年2月14日~2016年3月20日(1年1ヶ月で読了)
エミール・ゾラ『ナナ』
ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』
貴志祐介『黒い家』
G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』……※「長編小説」の項目にも重複記載
蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』
メリメ『カルメン』
新井素子『ひとめあなたに』
モンゴメリ『赤毛のアン』
中町信『模倣の殺意』
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』

第十二弾 叙述トリックもの その二

2016年3月21日~2016年4月20日(1ヶ月で読了)
伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』
東野圭吾『容疑者Xの献身』
高木彬光『能面殺人事件』
筒井康隆『ロートレック荘事件』
逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』
連城三紀彦『どこまでも殺されて』
辻真先『仮題・中学殺人事件』
北山猛邦『『アリス・ミラー城』殺人事件』
麻耶雄嵩『螢』
倉知淳『星降り山荘の殺人』

第十三弾 異色ミステリー

2016年7月21日~2016年12月13日(5ヶ月で読了)
辻真先『天使の殺人』
泡坂妻夫『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術』
山口雅也『生ける屍の死』
京極夏彦『姑獲鳥の夏』
服部まゆみ『この光と闇』
西澤保彦『念力密室!―神麻嗣子の超能力事件簿』
加納朋子『コッペリア』
鳥飼否宇『官能的』
乾くるみ『セカンド・ラブ』
米澤穂信『折れた竜骨』

第十四弾 現代日本の純文学

2016年12月14日~2017年5月3日(5ヶ月で読了)
町田康『くっすん大黒』
平野啓一郎『日蝕』
川上弘美『センセイの鞄』
吉田修一『パレード』
阿部和重『シンセミア』
舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる』
古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
川上未映子『ヘヴン』
西村賢太『苦役列車』
田中慎弥『共喰い』

第十五弾 ノンジャンル

2017年5月3日~2017年7月24日(3ヶ月で読了)
フィリップ・K・ディック『戦争が終わり、世界の終わりが始まった』
田中小実昌『ポロポロ』
クライヴ・バーカー『ミッドナイト・ミートトレイン』
森博嗣『すべてがFになる』
蘇部健一『六枚のとんかつ』
村上龍『五分後の世界』
樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷』
ボアロー、ナルスジャック『悪魔のような女』
太宰治『走れメロス』
泡坂妻夫『生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術』

第十六弾 戯曲

2017年7月25日~2018年2月22日(7ヶ月で読了)
シェイクスピア『ハムレット』
シラー『群盗』
イプセン『人形の家』
チェーホフ『かもめ・ワーニャ伯父さん』
ブレヒト『三文オペラ』
アーサー・ミラー『セールスマンの死』
サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』
ケラリーノ・サンドロヴィッチ『消失/神様とその他の変種』
ケラリーノ・サンドロヴィッチ『カラフルメリィでオハヨ―いつもの軽い致命傷の朝』
ケラリーノ・サンドロヴィッチ『祈りと怪物: ウィルヴィルの三姉妹』

第十七弾 ホラー

2019年11月19日~2020年3月20日(4ヶ月で読了)
シェリー『フランケンシュタイン』
ジャック・ケッチャム『隣の家の少女』
シャーリイ・ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』
シャーリイ・ジャクスン『丘の屋敷』
クライヴ・バーカー『ジャクリーン・エス with 腐肉の晩餐』
スーザン・ヒル『黒衣の女 ある亡霊の物語』
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
三津田信三『首無の如き祟るもの』
坂東真砂子『死国』
遠藤徹『姉飼』

第十八弾 ファム・ファタルもの

2020年11月13日~2022年3月30日(1年4ヶ月で読了)
デュマ・フィス『椿姫』
ピエール・ルイス『女と人形』
マリオ・バルガス=リョサ『悪い娘の悪戯』
アンドレ・ブルトン『ナジャ』
ワイルド『サロメ』
ミュッセ『フレデリックとベルヌレット』
バルザック『従妹ベット』
フローベール『サラムボー』
ユイスマンス『彼方』
バタイユ『マダム・エドワルダ/目玉の話』

第十九弾 ノンジャンル

2022年3月30日~2022年10月4日(半年で読了)
ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』
カミュ『ペスト』
三島由紀夫『美しい星』
山田風太郎『甲賀忍法帖』
横溝正史『夜歩く』
クライヴ・バーカー『セルロイドの息子』
木下古栗『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』
マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』
佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』
ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』

第二十弾 ノンジャンル

2022年10月5日~2023年8月6日(10ヶ月で読了)
乙一『暗黒童話』
広瀬正『タイムマシンのつくり方』
ジェームズ・M・ケイン『カクテル・ウェイトレス』
橋本治『桃尻娘』
原田宗典『優しくって少しばか』
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』
ジョン・クレランド『ファニー・ヒル』
ジャック・ルーボー『麗しのオルタンス』
川端康成『眠れる美女』
安部公房『水中都市・デンドロカカリヤ』

第二十一弾 ホラー その二

2023年8月7日~2024年2月15日(半年で読了)
クライヴ・バーカー『ゴースト・モーテル』
クライヴ・バーカー『マドンナ』
クライヴ・バーカー『ラスト・ショウ』
クライヴ・バーカー『死都伝説』
スティーヴン・キング『呪われた町』
ジョー・ヒル『20世紀の幽霊たち』
ポー『黒猫』
澤村伊智『予言の島』
乙一『小説 シライサン』
綾辻行人 他『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』

第二十二弾 海外文学

2024年2月15日~
ホーソーン『緋文字』
ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』
カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』
トニ・モリスン『ビラヴド』
シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』
ジェイン・オースティン『自負と偏見』
ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』
ジョージ・オーウェル『一九八四年』
ギュスターヴ・フローベール『ボヴァリー夫人』
M.バルガス=リョサ『緑の家』

雑文
スポンサーリンク
佐藤 真也の記事をシェアする
佐藤 真也をフォローする
スポンサーリンク